【基礎知識】『ヤングム』ってなに?(構造編②)
アンニョンハセヨ~(*^O^*)
金剛山歌劇団 ヤングム奏者の黄聖順(ふぁん そんすん)です!
先週の構造編①に次ぐ、構造編 第二弾は、
私が熱弁したくてたまらないみなさん気になってしょうがない
ヤングムのボディ部分について
①양금줄(弦)
ヤングムを見て真っ先に目につくのは、やはり大量に張られた弦ですよね…
その数なんと67本!!
低めの音は
弦が太く、長さもありよく響くので、
弦1本で一つの音。
音が高くなるにつれて
弦がだんだん細く、長さも短くなるので、
一音につき2本セット、3本セットに。
こうすることで全ての音が均等の音量で響くようになっています♪
②현침괘(ブリッジ)
ヤングムには中央と左右に合計3本の
ブリッジ(弦を支えるためのもの)
がありますが、
注目すべきはこの中央ブリッジ!
実はここを境に、左右で音が半音関係になっています!
(ピアノでいう白鍵と、その隣の黒鍵のような)
例えばドの左隣はド♯といった感じですね♪
このおかげで、
歴史編③で紹介した旧ヤングムのウィークポイントを克服!
音域は3オクターブ半と広くなり、
そしてどのキー(調)にも対応できるようになりました(*^O^*)
③줄조임못(チューニングピン)
こちらは音程を合わせるためのものですね(*^^*)
ピンにレンチをさして、左右に回しながら調律します。
ちなみに全ての音に1つずつある
④굴개(ロッド)
という小さな部品も、音程を微調整するためのものです。
そう…67本全部チューニングするんです…。
順調な日でも20分以上、
湿度の高い日や寒暖差がひどい時だと一時間弱かかるときもあります(°Д°)
合わなさすぎて、ちゃぶ台ならぬ
ヤングムひっくり返したくなるんですッ(°Д°)!!
安心してください。
ひっくり返しませんよ(°▽°)
…スイマセン、取り乱しました。
⑤페달(ダンパー)
こちらが音の響きを自由自在に調整できるダンパー装置ですね。
足元のペダルと連動しています。
詳しくは前回の構造編①へ(・ω・)ノ
ちなみにヤングムを初めて見る方にはよく、
隣の弦叩いちゃったりしないの?
と聞かれるのですが…
実はヤングムを真横から見ると
↓↓
このように弦同士がクロスして張られているんです。
なので、表面側に出ている
↑の水色のエリアしか叩けないようになっているんですね!
(これも②のブリッジのおかげです♡)
なので隣り合ってても一緒に叩いちゃう心配はありません(*^O^*)
(隣より上下の感覚が難しいです(´;ω;`)←本音)
一見、なにがどうなってるの?!と思われがちなヤングムですが、
仕組みを分かってしまえば意外と親しみやすい楽器であること、分かって頂けましたでしょうか…♡?
ヤングムの歴史、そして構造と知っていくと、
次に知りたいのは実際にどう演奏するか!ですよね。
次回は『ヤングム』ってなに?(奏法編)!
この『ヤングム』シリーズもいよいよ終盤!
最後まで見逃すなかれっ(・ω・)ノ{奏法編へGO!
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♯양금 onepoint advice♭
チューニングする際は全ての弦を
チューナーで合わせるのではなく、
毎音1本だけチューナーで合わせ、
その音を基準に他の弦を調弦して
いくべし!
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