【基礎知識】『ヤングム』ってなに?(奏法編)
アンニョンハセヨ~(*^O^*)
朝鮮の打弦楽器・ヤングムの
歴史、そして構造をご紹介してきました、
<週刊 『ヤングム』ってなに?>!
最後はその奏法です!
両手に1本ずつチェ(バチ)を持って演奏するヤングムですが、
2本のチェで一体なにができるんだよーなんて思っているそこのあなた!
実は2本のチェに無限の可能性が秘められているんですよ…(ФωФ)フッフッフ
早速参りましょうっ!
まず基本中の基本!
①단음치기(単音打ち)
文字通り、右手と左手で交互に一音ずつ叩く奏法です。
実は他の奏法はこれの応用と言ってもいいほど、とってもとっても大事な基礎的な奏法です!
楽譜での表記はこんな感じ。
こういった単純な楽譜から…
こーんなぐねぐねした楽譜まで!
全部2本のチェだけで演奏しちゃいます( ̄ー ̄){両腕が忙しいぞぉ~
そして左右同時に叩くと
②복음치기(複音打ち)
この奏法は、独奏などではもちろん、
アンサンブルでは伴奏時の和音演奏によく用いられます。
(上段はタンソ ソロ。ヤングムは下段、伴奏担当)
③トレモロ
こちらの奏法は、ヤングムの醍醐味と言っていいほど代表的、かつ重要な奏法です。
通常ヤングムの音はピアノと同じように、
一度叩くと余韻だけ残って消えていってしまいます…
が!
左右のチェを交互に素早く連打するこの『トレモロ』奏法を使うことで、
音をどこまでも伸ばすことができちゃう画期的な奏法です(✻´ν`✻)
ヤングムのトレモロ奏法で奏でられるゆったりしたバラードのメロディー、
アンサンブルでの裏メロはついうっとりしちゃいますよ♡
(朝鮮民謡<アリラン>)
3つ以上の音を素早く流れるように演奏する奏法です。
『ポロローン♪』という繊細で綺麗な響きが特徴的で、
独奏で使われるのはもちろんのこと、
アンサンブルではキラッと輝きのあるサウンドをプラスしてくれます✨
そしてそして!
ヤングムの奏法の中では異色にして
ヤングム奏法ランキング(そんすん調べ)
不動の1位!!
⑤뜯기(爪弾き/pizz)
ん?弦を叩いて演奏する打弦楽器のヤングムで、
爪弾きってどういうこと…?
こういうことです(°▽°)
のばした中指の爪で…
弦を1本ずつはじく!!
この爪弾き奏法、
本当にキラキラ綺麗な音色が鳴るんですっ(*´∇`*)✨
奏者の私も激推し!の奏法です♡
さてさて、①から⑤まで、
5つのヤングムの奏法をご紹介しましたが、
ヤングムの魅力、お分かりいただけましたか?
え?
文字だけじゃわからない?
んもぅ、欲張りさんなんだから(ФωФ)♡
次回!
週刊『<ヤングム>ってなに?』シリーズ
最終回!!
5月から始まった第1回(歴史編)から
第7回(奏法編)までの総集編!!にして…
焦らしに焦らした
ヤングムの音色を
ちょーっとだけ公開しちゃいます♡
感動のフィナーレ(?)、必見ですよっ( ・`ω・´)✨
おたのしみに♪
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♯양금 one point advice♭
爪は指先に向かって三角型気味に
整えると良し!
チューニングの時にも使えるよ♪
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