Yanggum~Korean dulcimer~

朝鮮の打弦楽器 ヤングム(ハンマーダルシマー,ハックブレッド,ツィンバロン,揚琴の親戚)奏者 黄聖順のヤングムblog♪

【基礎知識】『ヤングム』ってなに?(構造編①)

アンニョンハセヨ~(*^O^*)

金剛山歌劇団 ヤングム奏者の黄聖順(ふぁん そんすん)です!

 
5月から始まり、実はまだ続いてた…(笑)、
ヤングムblogの初企画
<『ヤングム』ってなに?>!
 
前回まで、歴史編と題して
 
の4回に渡って、ヤングムの歴史についてご紹介してきました(°▽°)
 
 
1ヶ月の沈黙を破って…
ついに!今日からは新編に突入です!!
その名も『構造編』!!
 
一見、謎多きヤングム…
そんなヤングムの謎をズバッッと暴いちゃいます!
これを読めば、あなたもヤングムを弾いてみたくなっちゃうかも?!
 
早速参りましょう~(・ω・)ノ
 
 
まずヤングム
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を大まかにわけると…
 
①メインのボディ部分
部分
ダンパー部分
 
の3つに分けられます。
 
 
 
ボディ部分
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音を奏でるにあたって最も重要なメインの部分です。
 
正面には可愛らしい飾り木も♡
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そしてその下には、ボディを支える
部分!
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ボディに直接取り付けられています。
 
実はこの脚…折りたたみ式
移動するときはこんな風に
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折りたたんで運べます。
なんて便利なのでしょう(*´∇`*)!
 
 そして、音を響かせたり止めたりを調節できる
ダンパー部分
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歴史編③の改良プロジェクトで、最も重要な改良点の一つとして加えられた部分でもあります✨
 
 
の2ヶ所が連動していて、
 
何もしていない状態だと
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このようにダンパーは弦に触れたまま、音は響きません。
 
ペダルに左足を引っ掻けて下方向に踏むと…
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↓↓↓
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ダンパーが弦から離れ、音が響くようになるんですね♪
 
 
分かりやすいように比較画像を作ってみました。
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ちょっと隙間ができているのが
お分かりいただけるでしょうか?
 

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その差、ちょうどひとつ分(*´艸`*)♡(違
 
 
 
 
 
そしてそして!
このヤングムを演奏するにあたって
なくてはならない相棒的存在が!!
 
歴史編①でもちらっと登場した
ヤングムを弾くためのバチ、채(チェ)!!
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よくしなるように、
うすーく削られたでできています。
 
どれくらいしなるかというと…
 
 
この状態から↓
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↓↓↓
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こーんなに曲がっちゃうほど!!
 
 
 
実はこのチェの“しなり”具合によって、演奏の感覚も全然違うので、
チェを自作するときは、チェをどれくらいの薄さまで削るかに一番神経を使います(´Д`)
 
 
 
 
そしてチェの先端には分厚いフェルトが。f:id:songsun:20160702143157j:image
 
 
実はここだけの話…
 
 
このフェルトには…
ある、重大なヒミツが隠されているんです…
 
 
 
それを!今日は!!特別に!!!
ヤングムblogをご愛読くださるみなさまだけに!
そのヒミツを教えちゃいます!
(*´艸`*){他の人にはナイショですよ♡
 
 
 
 
 
 
実はこのフェルト…
 
 
 
 元は
ピアノのハンマーなんです!! 
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( ° Д° ){タァマゲタナー。
 
 
写真の白いフェルト部分を分解して張り付け、
その上から羊毛を巻いています。
 
これによってより柔らかい音になるんです(*^^*)
 
 
 
こんな感じでざっくりとご紹介しましたが、
 
みなさん、ひとつ気になりませんか?
 
 
 
そう…
 
 
 
 
なんでメインの①ボディ部分の紹介
こんなにあっさり終わっているのか(°Д°)!!!
 
 
 
私、大好物は最後に残しておく派なんです(*´艸`*)♡
 
 
 
来週!ついに待ちに待ったメインディッシュ(?)!
 
ヤングムのボディ部分をアツーく解説しちゃいます♡
おたのしみに~(*^O^*){構造編②へ
 
 
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
                ♯양금 onepoint advice♭
 
チェは、人差し指の第一関節辺りで持つべし。
人差し指ラインからの親指はみ出しは厳禁
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

【ツアー公演】金剛山歌劇団 2016全国ツアーin大阪

アンニョンハセヨ~(*^O^*)

金剛山歌劇団 ヤングム奏者の黄聖順(ふぁん そんすん)やで~!








……フフフッ(ФωФ)


今年もついにやってきました!

O S A K A!
(大阪の皆さん、ニセ関西弁ごめんなさい♡笑)




地方公演が始まると毎回お世話になる
KOTバス
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に乗り込み 片道8時間…(°Д°)

今年初の地方公演の地、
大阪にたどり着きました!



地方公演恒例のご当地グルメ
(今回は串カツ♡)
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を食して大阪パワーを胃袋で受けとめたら…♡



翌日の6月23日
大阪公演 当日です!


今回の大阪公演は、東京公演に引き続き昼夜2回公演

昼の部は現地の学生たちを中心に、
夜の部は一般のお客様もたくさん見に来てくださいました♪
(今年の公演内容は→こちら)


昼の部が終わったあとは…
これまた大阪では毎年恒例、

学生たちの部活指導@ホールロビー!

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今回一緒に練習した学生たちは以前にも何度か教えたことがあるのですが、

みるたびにどんどん上達してるので毎回会うのが楽しみです(*^^*)

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修学旅行と重なって、今回は残念ながら会えなかった生徒さんからお手紙が…!

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嬉しすぎて記念撮影(*´-`)♡
(地元大阪出身の玉流琴奏者 孫玲換さんと)


こうした学生たちとの素晴らしい出逢いも、
歌劇団で演奏しててよかったなぁと思える大切な瞬間です(*^^*)✨



夜の部も拍手のなか無事終わり、
先ほど東京に戻りました!


大阪のみなさん、
本当にコマッスンミダ!

また来年お会いしましょう(*^O^*)!

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□■おまけ■□

本番前のオフショット♡

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【公演レポ】高音チョッテ&ヤングム 初コラボ!

アンニョンハセヨ~(*^O^*)

金剛山歌劇団 ヤングム奏者の黄聖順(ふぁん そんすん)です!


昨日 6月17日

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にて…

同じ金剛山歌劇団の上司である、
ソロライブがありました!

私は伴奏として出演(*^^*)♪

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開場の18時頃からお客様がぞくぞくご来店。

次々と運ばれてくるおいしそう〜な料理を横目に見つつ…(笑)

スイッチを切り替えて、
いざ本番に挑みます!



ちなみに客席との距離、こんな感じ。
↓↓↓
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近っ((((;゜Д゜)))!!!!



私の手の震え具合はご想像にお任せシマス…(;°▽°)


李淑任さんの演奏の前に…
会場となった 集賢殿 のオーナー、崔錦淑さん
迫力あるパンソリ
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客席全体が一気に朝鮮半島の芸術世界に引き込まれていきます…


そしていよいよ、
高音チョッテ奏者 李淑任さんのソロライブ開演✨

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高音チョッテの代表的なソロ曲
金剛仙女』や『西道アリラン』、

日本の方もよくご存知の『』など、
全5曲を演奏しました。



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楽器の紹介を兼ねて、
ヤングムもちょこっとソロ♪

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最後は出演者全員で『アリラン』の演奏…✨

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お店には歌劇団の同僚たちもたくさん駆けつけてくれました(*^O^*)

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このような素敵な演奏の場を繋いでくださった

そしてまだまだ未熟な私に、ソロライブの伴奏という大役を任せてくださった李淑任オンニ
本当に本当にコマッスンミダ( ;∀;)!!

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(*´-`){集賢殿さんのユッケジャンとチーズチヂミもう一回食べたい…←



□■おまけエピソード□■

ライブを見に来てくださった集賢殿さんの常連のお客さまが、
まさかの私の生まれ故郷 福島県の田島町からのご来店であることが判明…!

日本の方でしたが、私のハラボジハルモニ(祖父母)のこともバッチリご存知でした。笑

超ローカルな田島あるあるで大盛り上がり♡

本当に世間って狭いですねぇ〜(*°Д°)!
不思議なご縁にほっこりした一日でした♡

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【ツアー公演】金剛山歌劇団 2016全国ツアーin東京

アンニョンハセヨ~(*^O^*)

金剛山歌劇団 ヤングム奏者の黄聖順(ふぁん そんすん)です!



先日の6月9日

ついに金剛山歌劇団 2016年度全国ツアー
『미래에로〜明日に向かって〜』
東京・王子を皮切りにスタートしました✨

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今年は入団1年目以来の
楽団 on the ステージ!!


練習にも一段と気合いが入りました(  ・`ω・´)



度が過ぎたのか…

舞台の上と下で使う2台のヤングムが
同時期に脚が取れるという

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謎の怪奇現象に見舞われたりもしましたが…((((;゜Д゜)))


無事初公演を迎えることができました!




公演の様子をちらり…♡


オープニング『미래/未来』
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今年の目玉?!
女性器楽重奏『고향의 밤/故郷の夜』
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我がチタンパート♡

左から…



第二部ではオーケストラピットで演奏♪
二階席からはここでの演奏姿もバッチリ見れます(°▽°)

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今年のツアー公演は器楽ファン必見!ですよ♡

全国のみなさん、ご来場お待ちしてます(*^O^*)♪


□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
ツアー公演 予定(詳細は随時告知していきます)

昼の部 開場 13:30 開演 14:00
夜の部 開場 18:00 開演 18:30

7/22 京都 ロームシアター京都
昼の部 開場 13:00 開演 13:30
夜の部 開場 18:30 開演 19:00

9/1 愛知 日本特殊陶業市民会館(1回公演)

9/22 長野/松本 キッセイ文化会館(1回公演)

10/3 北海道/函館 函館市民会館(昼夜2回公演)
10/7 北海道/札幌 札幌市教育文化会館(昼夜2回公演)

10/14 兵庫 神戸文化ホール(昼夜2回公演)

10/17 岡山 岡山市民会館(1回公演)

10/24 長野/長野市 長野市芸術館(1回公演)

11/7 長崎 長崎市民会館

11/8 大分 いいちこ総合文化センター

11/10 山口 下関市生涯学習プラザ

11/14 広島 広島文化学園HBGホール

11/16 福岡/博多 サンパレスホール


11/21 長野/上田 サントミューゼ


12/2 千葉 習志野文化ホール

12/14 群馬 群馬音楽センター
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

【公演レポ】美野里ダルシマー&オートハープフェスティバル 初参加!

アンニョンハセヨ~(*^O^*)

金剛山歌劇団 ヤングム奏者の黄聖順(ふぁん そんすん)です!

 

 先日5/28~29の二日間にかけて、茨城県小美玉市の上野牧場で開催された
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に初めて参加してきました!!
 
2月にお世話になった

ダルシクラフトの井口さんのご紹介でこのフェスを知り、

これは絶対参加したい!!

と、ほぼ二つ返事で参加を決めました。笑

 
 
会場の上野牧場はこんな感じ
↓↓↓↓ 

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東京にはない素敵な大自然
福島県生まれの私、やっぱり自然が落ち着きます。笑
 
前日が雨だったので少し心配してましたが、天候にも恵まれ絶好のフェス日和♪
 
 
14時からフェス開始ということで、昼過ぎからぞくぞくとダルシマー奏者さんが集まってきます。

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牧場のあちこちから聴こえてくるダルシマーオートハープギターフィドル(バイオリン)コントラバス...本当に素敵な空間でした。
 
 
以前から面識のあった青木さんに、ダルシマーについて色々教えていただきながら、
私もヤングムを設置して、楽器について色々と説明していたところ…
 
 
人が!!

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集まる!!!!
 

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ヤングムがこんなに注目される日がくるなんて...( ;∀;)!!
とうれしさとありがたさで感動する反面、
当の奏者はめちゃくちゃ緊張してました。笑
 
 
 
そんなこんなで14時過ぎからフェスティバル開始。
実はこのフェス、もう15回目の開催になるそうで、ほとんどの方たちがお互い顔見知り。
終始和やかなムードで進んでいきました。
 
まずオーナー上野さんのご挨拶。 f:id:songsun:20160530184145j:image
 
 
そして演奏トップバッターのONJ3のみなさん
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今回参加人数最多グループ、

北越谷おーるどタイムストリングバンドのみなさん

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 ハンマーダルシマーがこんなにたくさん!!
 
 
こちらは普段あまりお目にかかれない
マウンテンダルシマー
オートハープギターのデュオ、
Stone Creeksさん
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奏者全員でのジャムセッション
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 楽しそう(*^O^*)!!
 
 
みなさんがステージで演奏されている間、
私はいそいそとチョゴリに着替えて…
 
 
いざ、出陣...!!
 
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 演奏時間が一組20~30分ということで、楽器や曲の説明も交えながら3曲ほど弾かせていただきました。
どの公演も最初の一音が一番緊張します((((;゜Д゜)))
 
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ヤングムを初めて聴くという方がほとんどで、
参加者のみなさん、本当に真剣に聴いてくださいました。
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客席のあたたかい眼差しのおかげで、30分があっという間!!
 
演奏後、奏者の方々がかけてくださった
「綺麗な音色ですね」
「朝鮮にもこんな素敵な音楽があるんだね!」
という言葉が一番うれしかったです…✨
 
 
その後もフェスは夜まで続き、
ステージは昼とはまた違ったおしゃれな雰囲気に…
 
チーム北海道+新潟のみなさん
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静岡から初参加の三日月のみなさん
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 ステージ上で5人が丸くなって演奏するスタイルが印象的!!
 
 
今回のフェスをきっかけにたくさんお話しできた、
Na Naさんのソロステージ
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などなど!!
総勢20組ほどの奏者さんたちが出演されました♪(出番の準備などで演奏を見れなかった方々すいません…(>_<))


本当は最後まで参加したかったのですが、
日帰りの関係でやむなく断念...
 
 
 
ほんっとうううううううに楽しくて有意義な一日でした!
 
30分という短い時間だけど、初めて一人でのステージを準備できたこと。
たくさんの打弦楽器仲間のみなさんと知り合えて、
ヤングムと朝鮮音楽、所属する金剛山歌劇団をたくさんの方に知ってもらえたこと。
そして、今後の自分の課題を目に見えて発見できたこと。
全部が貴重な経験になりました。
 
このような素敵な機会を与えてくださった井口さんをはじめ、
参加者のみなさん、本当にありがとうございました!!
また参加したい!!。笑
 
 
 
 ♯おまけ♭
 
今回正式に修理する楽器をお預けしました。
綺麗に直るといいなぁ…✨
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ギターとバンジョーの奏者の方々と、初めての即興セッション。
緊張した~...次回までにレパートリー増やさないと!
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仲良くなった奏者の方々と…

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スマホについたふなっしーのイヤホンジャックに舞いあがるヤングム奏者。笑
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今回一番お世話になった井口さんご夫妻、
そしてダルシマー奏者のMiMiさんと、チェの羊毛に反応しまくる愛犬トリルちゃん♡
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本フェスのベストショット♪
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【基礎知識】『ヤングム』ってなに?(歴史編④)

アンニョンハセヨ~(*^O^*)

金剛山歌劇団 ヤングム奏者の黄聖順(ふぁん そんすん)です!
 
第一回目から二回三回に渡って、
打弦楽器の発祥から朝鮮での民族楽器改良プロジェクトまでの流れを紹介して参りましたが…
(水色の文字をクリックすると記事にとべます)
 
それじゃあヤングムが一体どう変わっていったのか…?!
 


 
実際に見るのが一番早いです(・ω・)ノ
 

 
まず、歴史編②でもちらっと紹介された、
改良前のヤングムがこちら
↓↓↓
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(奥が奏者側)
 
現代のヤングムに比べると、
サイズも小さめで構造も比較的単純です(*´-`)
 

今は椅子に座って両手で演奏しますが、
本来は 
①地べたに座り
②ヤングムを膝に乗せて
③左手でヤングムを支えながら
④右手にチェを持って演奏する
スタイルでした。
 
こんな感じ
↓↓↓
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今の演奏スタイルと全然ちがいますね(°Д°)
 
 
 
その後、片手で支えるのではなく
ヤングムを同じような形のに乗せて
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そして右手で弾く
↓↓↓
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こんな感じのスタイルに。
台の上に置くようになるのと同時に、若干大きめのヤングムが登場しました。
 
朝鮮半島の南側(大韓民国)では、今もこのスタイルで演奏することも多いようです。
(たまに、左手にもチェを持って両手で弾くことも。)
 
 
 
そして1960年代、
いよいよ朝鮮で
本格的な改良が始まります!
 
実は筆者もこの企画を機に色々調べたんですが…
改良前後の資料はあっても、改良途中の資料がなかなか見つからなくてですね…
 
でも最近…
やっと!!見つけました!
改良途中の写真…
レアです!!!
このブログの読者様はラッキーです(?)!!
 

その、貴重な写真が…



こちら!!!

↓↓↓↓
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かーらーのー


こちら!!!!

↓↓↓↓↓
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すごいーっ!テンションあがるーっ!!
((((;゜Д゜))){私ダケ?!
 
手前にチェが2本写っているのを見ると、この時にはすでに両手で演奏するよう改良されてたんですね。
 
写真のとおり、プロジェクトが始まってからすぐ今の形になったわけではなく、そこに至るまでにも色々な試行錯誤があったんですね~。
 
その後も改良が続けられたヤングムは、
ブリッジが三本になって左右に駒ピンが打ち込まれたボードとその隣にはロッドと下には脚とペダルとなんとかとかんとかと…
という様々な過程を経て!
 
 
ついに新生ヤングムとして生まれ変わったのです!!!

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やっと歴史編おわったー(´-ω-`)。笑
 
 
そんなヤングムですが、
じゃあ一体どこがどんな構造になっているのか?!
弦は何本?! こんなたくさん弦あって一体どこを叩いてるの?!
 
そんな読者様の疑問にお答えしていきます!
次回からは
『ヤングム』ってなに?(構造編)!
 
お楽しみに~(・ω・)ノ{構造編へGO!

【基礎知識】『ヤングム』ってなに?(歴史編③)

アンニョンハセヨ~(*^O^*)

 
最近カフェオレにハマりすぎて、一日で牛乳1ℓ消費したときはさすがに反省しました。
金剛山歌劇団 ヤングム奏者の黄聖順(ふぁん そんすん)です!
 
今回も前回に引き続き、ヤングムの歴史についてお話ししたいと思います。
 
え?まだ歴史かよって?
仕方ない。なぜならヤングムが朝鮮に伝わってきて約400年、その祖先であるサントゥールから考えると5000年もの歴史がある、それはそれはとても歴史深い楽器で…
 
 
 
 
 
 
 
 
はい。始めましょう( ^ω^ )
 
 
見事朝鮮の民族楽器としてすっかり定着したヤングム
 
しかし、100年,200年経つと社会も変わり、人々の生活も変わっていきますよね。
朝鮮も例外ではありませんでした。
 
 
 
時は1950年代…。
 
当時朝鮮戦争真っ只中であった朝鮮で、
『音楽で人々を励まし元気づけよう!』
というのが国家の方針でした。
 
 
その土地で生まれ、発展した固有の音楽が一番国民の感性に近い。
=国民達の力になるのは他でもない、民族音楽である!!
 
ということで、朝鮮の民族楽器たちも同時に注目をあびます。
 
…しかし!!
ここである問題が生じます。
 
 
朝鮮固有といえど、時代は現代
人々の感性も少しずつ変わるし、それにより好まれる音楽が変わっていくのも当然のこと。
 
それなのに!!
楽器たちは姿かたちを変えず昔のまま
 
このままだと民族楽器が現代の人々に受け入れられず、廃れてしまう…
 
 
 
これで…いいのか…?
 
 
いや…
 
 
 
 
 
よくないだろう(# ゜Д゜)クワッ!!
 
 
 
こうして、
民族楽器を現代的に改良させていく活動が、国をあげて始まります。
 
題して、
民族楽器 現代化プロジェクト』!
(本当の名前はもうちょっと長くて難しい感じのそれです。←)
 
 
数年の準備期間を経て、
1960年代から本格的な改良作業が始まります!
 
ここでのポイントは、
現代化とは言っても、ただ西洋の楽器に似せるのではなく
 
①民族楽器固有の音色や特性を生かしつつ
民族音楽でも西洋音楽でも幅広く演奏できる楽器を目指そう!
というのがこのプロジェクトの指向でした。
 
例えば朝鮮民族楽器の代表的な楽器のひとつ、ヘグムは…
 
before

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弦数 2本
そしてその間に弓を挟めて演奏していたのが…
↓↓↓
after
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弦数も2本から4本に増え、
弓も自由に動かせるように、弦の上から弾くスタイルに。
さらに高音域から低音域まで対応できるように、ヘグムファミリーが誕生しました!
 
改良っぷりがすごいですね\(゜o゜*)/!
 
 
そしてもちろんヤングムも改良プロジェクトの対象に…!
 
改良に携わった人達が注目したのは次の3つ!
 
音域と音量の幅が広くないこと
②一度叩くと余韻がいつまでも残ってしまうこと
③7音階で調律しているため、転調が自在にできないこと
 
さて、一体どう改良されていったのか…
 
 
 
 
 
 
 
…詳しくは次週!(ΦωΦ){焦らしまっせ〜。
 
 
次回は画像も交えながら、朝鮮上陸から現代までヤングムの進化過程を見ていきたいと思います!
 
おたのしみにヾ(・д・。){続きはコチラ
 
 
 
□■□■□■□■□■□■
 ♯양금 onepoint advice♭
 
トレモロは指でなく手首
弾けるように練習すべし!
□■□■□■□■□■□■